今年何度も読んだ本


今年、何度も読んでしまった本は
「100万回生きたねこ」の佐野洋子さんのエッセイ「死ぬ気まんまん」。

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あまりにもストレートに、
正直に思いを吐露しているので
びっくりポンでした。


ガンを告知されたその帰りに、
店頭のジャガーを
「これください!」と買ってしまう大胆さ。

「先生、あと2年って言われたのにとっくに過ぎたじゃないですか。
金使っちゃったじゃないですか!」
って、お医者さんと笑ってしまうという具合。


なんて言うのか、自分がブレないって言うのか、
誰のことも気にせずに、
言いたいことを言って、やりたいようにして、
「自分」を生きている感じが私にはない大胆さで、
読んでいてすっきりした。


けれど、母親との葛藤を書いたエッセイ「シズコさん」を読んで
これまたストレートな文章にびっくりなのだけど、、、

洋子さんの中の小さい洋子ちゃんが
いつまでも心の奥でヒリヒリとうずいている。

同じだなと思う女性がたくさんいるだろうな。


それでも、認知症が進んで
娘の事も分からなくなったお母さんとの最期の日々は、
春になって、北国の雪が解けて、
たんぽぽの咲く陽だまりのようだなと思いました。




「死ぬ気まんまん」を書いた2年後にガンで亡くなられていますが、
ガンよりも、その前に患った神経症の方がよっぽど辛かったようです。

その痛みに耐えかねて、どういう訳か友達に紹介されて
ホスピスに短期で入院することになるのだけれど、

その体験が物語のような、幻のような。

その壮絶な痛みの感じや、病院でのおかしな癒され方が
昔の私ととっても似ていたので、
何度も読んでしまったのです。



 Cherry Creek・手芸部☆ようこ
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by shugeibu45 | 2016-12-30 12:51 | | Comments(0)