痛みの記憶2  痛みの始まり


前日までは身体に関しては割と元気だった。

友人と愛知県のデザイン博に行った。

節約のために青春18きっぷを使い、
祖父母の家に泊まり、
普通列車に乗り、遠くて長い道のりを往復した。

とても疲れたけれど、旅行カバンを持ったまま
前から行きたかった横浜のある場所にまで立ち寄ったりして。


翌日、お土産を持って部活に行こうとした朝だった。

起きようとしたら、
とてつもなく重くてだるい身体になっていた。

その日から今日まで痛みは続いていることになる。

あと何年かすると30年間、一度も治っていない。


電子辞書など無い時代。

あの頃の中、高校生の通学カバンの中身はとても重かった。

首や背中や腕や腰、頭が痛くて持てない。

鉛を背負ったような身体は、
疲れて疲れて、だるくて歩けない。

母に駅まで車で送迎してもらいながら
なんとか通った。

学校にやっとの思いでたどり着いても
腰が恐ろしく痛むので、
毎日6時限まで教室の椅子に
じーっと座っていなくてはならない事は
大変な苦痛となった。

初めの頃は途中で早退することもしばしばあった。



試験前や当日は栄養ドリンクを飲んで
エイヤッ!と無理やり起きた。

一瞬、シャキーン!とする。
おお!軽い!
鉛の鉄兜を脱いでまるで別の自分になったようだ!

けれど、
偽物の元気はすぐに
また元のぐったりと重い身体に戻ってしまった。



ああ、、、鉛の鎧のこの身体、、、

痛くて辛くて、思うように動けなくて、

イライラ、イライラ、イライラして、、、

分かってもらえなくて 
家では不機嫌の塊となった。



ある時、家族と言い合いになり、キレた。

キレる時に頭の中でブチッ!と
何かが切れる感覚がして、とても驚いた。

そして、
ああ、、ダメだこれ。
私もとうとう終わったんだな、、、と思った。




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・・・・・・・


by shugeibu45 | 2016-09-27 13:07 | 線維筋痛症体験記【痛みの記憶】 | Comments(0)

痛みの症状(線維筋痛症・化学物質過敏症)があるけれど、ささやかな手芸活動Cherry Creek(手芸部☆ようこ)と大切な友達との繋がり、自然に触れる事で癒されている日常を書いています。(since2012.12)


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