痛みの記憶8 食べられない地獄
2019年 01月 07日
食べると背中がショック状態となり激痛が走る。
食べることがこんなに怖いのにお腹がすいている。
本当はものすごく食べたい。
ある朝、冷蔵庫の前にごみが散らかっていた。
誰かが何かをこぼしたのかなと家族がそれぞれ思っていた。
よく見るとそれは、冷凍庫に保存しているはずの
私しか食べない玄米粉の蒸しパンだった。
それが食い散らかしてある。
おそらくようこが夜中に食べていたのだろうという事になった。
それしか考えられないと。
しかも冷凍のまま。
夢遊病なのか?
よっぽど身体が飢えていたんだね…。
食べたのなら、
なぜ背中が張っていないのかが不思議だったけれど、、。
だけど、普段の食事は、玄米一口に、お味噌汁一口とカボチャを一口、
その程度を恐る恐る食べるという具合。
時々油断して一口でも多く食べると、そのショック状態たるや、、、
背中に走る痛みに苦しみ、
数日間は水さえも痛いということになってしまう。
食べることの楽しみが奪われてしまった。
全身の激しい痛みに加えて、
絶えず強い吐き気があり一日中ぐったりとしていた。
42キロあった体重が、みるみる落ちていき、
とうとう27キロの骨と皮になってしまった。
今は親指と人差し指で輪っかを作るとそれは手首の太さだけれど、
あの頃は二の腕がこの細さになっていた。
腕や足の骨からは、お肉じゃなくて、皮がプラプラとぶら下がっている状態。
2階の自室にはもう上がる体力がなくて、
1階の客間に布団を敷いて寝ていた。
ある時、大きく揺れて、
あ、地震だ!と思った。
けれど蛍光灯は揺れていないし、母に聞いても揺れを感じていない様子。
ある時、大きく揺れて、
あ、地震だ!と思った。
けれど蛍光灯は揺れていないし、母に聞いても揺れを感じていない様子。
地震だと思ったその揺れは、自分の内臓が震えていたのだ。
翌日、鍼治療の先生に話すと、
私の身体が生命の危機を感じて、
熱を発するために内臓が自ら震えたのだと言う。
栄養が行き届かずに、手指の先は
栄養が行き届かずに、手指の先は
皮膚が薄くなり破けて血がにじんでいた。
身体の先端の手足の先の枝葉は後回しで、
とりあえず生命に関わる内臓など、身体の中心部を守るためにそんなことが起きていた。
また、
痛みで2時間ごとに目が覚めてしまう、真夏の夜中の事。
いつものように眠れずに横たわっていた。
自分の手のひらをお腹にかざしてみると、
手のひらからビリビリと電気のような物凄い氣が感じられる。
手のひらをどこに動かしてもビリビリの氣が付いてくる。
あの日々以降、同じ事をしてもあれ程の氣を感じた事はない。
あのような生命の危機の中では力を発揮するのか。
自分を癒す力は自分にちゃんと備わっているようだ。
こんなにも消えてなくなってしまいたい程の苦しみの中、
それに反して私の身体は生きようとしている。
身体は確かに私のものなのに、
まるで別の意思を持っている生き物かのように、
良くなろう、治ろうとしているみたいだ。
それが宇宙の法則なのか、、
頭で考えても分からないレベルで
私たちは生かされているようだ。
・・・・・・
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by shugeibu45
| 2019-01-07 09:11
| 線維筋痛症体験記【痛みの記憶】
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