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痛みの記憶15 育てたい


「玉ねぎの薄皮を剥ぐように少しずつだよ。」

これは何度も言われてきた言葉。

でも、薄皮が有り過ぎて、まるで終わりが見えない。

少しずつじゃなくて、もっと早く楽になりたいのに!
全くそうはいかない。
本当に気の遠くなるような毎日。



それでも、確実に時は流れて、
自然に力をもらいながら、
音や目からの刺激の異常な敏感さは
多少は落ち着いてはくれていた。



そうすると、自然と自分の身体以外の
何か他の事に意識が向いていった。


冬の厳しい寒さが和らいできた
春のはじめのある朝、

冷蔵庫の中を拭き掃除した。
一段だけ、丁寧に。

首が痛んだけれど、
それが出来たことは大きな一歩だった。

次の日は二段目を。

それから、
父と妹のお弁当を作るようになった。

出来ることが少しずつ増えていった。


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次に芽生えたもの、
それは、「育てたい」という思い。


小鳥屋さんが近くにあったので、
インコの雛をお願いして、
たくさんおしゃべりをする
オスのインコを育てる事にした。

毎日2、3時おきに練り餌をあげて、
寒くないか気にかけたり、
フンを片付けて、清潔にして、、

毎日責任感のある仕事が出来た。

成鳥になったチルちゃんは、
南の海のような綺麗なブルーと黄色の毛が生えそろった。
パステルレインボーという種類。


普段は私の肩にとまったり、
夜はベッドの横の椅子の背もたれや、
私の頭の上の方の枕元で寝たりして、
いつも一緒だった。


「チルちゃんおはよう!」と話し掛けていたら、
1週間後に突然喋り出した。

インコには練習をするという事がないのだろうか?

次は、
「ようこちゃんおはよう!」

そして、おじいちゃんが遊びに来るので、
「おじいちゃんおはよう!」と教えていたら、

チルちゃんとおじいちゃんが混じって、
「オジルちゃんおはよう♫」になっていた。笑


歌も、
♫ポッポッポッー(語尾が上↑) ハトポッポッー!
と私の指に合わせて、顔を上下に振って歌ったり、

♫咲いた〜咲いた〜チューリップの はっ!
で止まったり。

オスはメスの50倍のお喋りをするらしく、
面白かったな。


頭に鼻をくっつけると香ってくる
クルミのようだと例えられるインコの匂いや、

小さな足でぎゅっと私の指を掴む
ふわりと軽いインコの感触を覚えている。


チルちゃんは私の不注意で飛んで行ってしまったり、、
色々あって、2代目チルちゃんや、
ルルちゃん、たーくんもうちに来てくれて、
そして、オカメインコのキリちゃんも雛から育てた。


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この頃はまだ30キロ前半のガリガリ。

筋肉がほぼゼロになってしまった状態からの回復はなかなか難しい。

頭を支えるにも首が保てない。

出掛けてみたくても洋服も重い、
肩が凝ってコートなんて着られない。
かばんも持てない。

身体を支える体幹の筋肉もないので座ってもいられない。

この時から20年経つけれど
まだ理想の体重までは戻っていない。

声を大にして言える事は、筋肉大事!お肉大事!
なくなってみて思う事。






その頃うちにはさくらという雑種のベージュの犬がいた。

それまではあまりにも具合が悪くて、
ちゃんと撫でてあげることすら出来なくて
寂しい思いをさせてしまった。

とても臆病だけれど優しくて大人しいさくらは、
じーっと丁度良い距離で見守っていてくれた。


姪っ子も産まれて、みんなで一緒に遊んでくれたのよね。


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by shugeibu45 | 2019-01-14 07:59 | 線維筋痛症体験記【痛みの記憶】 | Comments(0)

痛みの症状(線維筋痛症・化学物質過敏症)があるけれど、ささやかな手芸活動Cherry Creek(手芸部☆ようこ)と大切な友達との繋がり、自然に触れる事で癒されている日常を書いています。(since2012.12)


by 手芸部ようこ
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